高度経済成長期に建設された鋼構造物は、建設から50年以上が経過した現在、さまざまな問題を抱えています。
なかでも鋼材の腐食は鋼構造物に深刻な影響を及ぼすことが多く、素地調整の重要性はこれまでになく高まっています。
しかし、従来の施工方法では対応が困難な事例も増加しており、新たな施工方法の確立が急務となっています。
そこで本稿では、その解決策の一つとして「ボタニカルブラスト工法」を提案し、ここに紹介いたします。
1. 設立背景
なぜボタニカルブラストが必要なのか?
塗装や補修の現場では、これまで鉱物系や金属系の研削材を用いた
全面剥離が主流でした。しかし、この手法には
「工事費用が掛かり過ぎる」
「健全な塗膜まで取ってしまう」
などの課題がありました。
一方で、社会的にはカーボンニュートラルの実現が強く求められています。
インフラを守りながら環境負荷を減らす。その両立こそがボタニカルブラスト協会設立の背景です。

2. 未来のインフラメンテナンスに求められる変化
持続可能性と効率性を両立する仕組みへ
これからの社会インフラメンテナンスは、
以下の要件を満たすことが不可欠です:
・環境負荷の最小化(廃材・CO₂削減)
・工期短縮・コスト削減による社会資本の効率活用
・技術の安全性・作業者負担の軽減
ボタニカルブラストは「選択的剥離」という独自技術を通じ、
これらを実現する新しい基盤となります。

3. 脱炭素社会への貢献
循環型の社会実装へ
施工後の産廃を資源に循環させる仕組みを検討中です。
使用する研削材はすべて植物由来。
施工後は廃材を資源に循環させる仕組みを持っています。
また、日本早生桐(ジャパロニア)の活用により、施工過程でもCO₂排出削減を実現しました。
これにより、「インフラ維持 × ネガティブエミッション」という新しい環境価値を社会に提供しています。

4.ボタニカルブラストのビジョン
インフラと地球の未来を共に守る
ボタニカルブラスト協会は、単なる工法普及団体ではありません。
植栽事業をベースにした循環型ビジネスモデルを広げ、産業全体での脱炭素化に貢献していきます。
私たちのビジョンは――「社会インフラを守りながら、地球環境と共生する未来を創る」そのために技術開発、標準化、人材育成に取り組んでまいります。

